2015年9月30日水曜日

フランスに行くの巻き④聖地ルルド

目黒の学芸大学でチネイザン(気内蔵療法)をしているホリスティックナースの日々のあれやこれや


「その昔、ふつうの人々にとって旅とはいつも巡礼だった。旅の前提となる経済力もなかったし、だいいち自由に土地をはなれたり他郷を通行する権利すらなかった。そんな時代にも、人々のたったひとつの旅の可能性が巡礼だった。

 巡礼者の道程はこの世の道程ではなくて、この世と聖なる世とをつなぐものだったから、公私にわたるさまざまな特権のシステムが少しずつ作られていった。

 巡礼の旅は祈願であったり贖罪であったり浄化であったりしたが、いつもひとつのことが期待されていた。

 『変化すること』だ。すべての旅は、だから、いつもどこかで自己変革の夢を追っている」
                                 ~奇跡の泉ルルドへ/竹下 節子~


フランス国際空港のビビットカラーのトイレにて



フランスまでは、羽田空港からエールフランスを利用した。
エールフランスの酸素マスクの案内など、必ずみなくてはならない機内安全映像が、キュートでおしゃれに仕上がっていて、さすがと想った。つい、見たくなるようなものを提供するというスタンスに!



機内食も、シャンパン飲んだりできて、気分はパリジェンヌ?
しかし、12時間の飛行機の中でじっとしているのは大変なもの。ようやくたどり着いて、また国内線のオルリー空港へと移動する。

オルリー空港の方が、華やかな印象を受けたし、PAULのパン屋も、RADULEもあった。


銀座三越にしかないイメージなので、妙に嬉しい?!



日本を離れて約16時間くらいしてようやく聖地ルルド空港へ到着する。
空港からは、タクシーに乗ったけれど、当たり前にタクシーはPEUGEOTだったりする。(フランス国内では乗用車らしい)
ベンツのタクシーもあった!


良心的なLUTETIA HOTELでは、10時くらいに着いたにもかかわらず、部屋に入れてくれて、
少し休んで、いよいよルルドの泉のある聖域へと向かう。
城壁から眺めたルルドの街並み

聖域とよばれるサンクチュアリは、ホテルやお土産やさんを分け隔てた川の向こう岸にある。商業ベースから、離れたその場所は、空気が違う感じがする。

たどり着くと、たくさんの巡礼者が!

車いすで来ている人が目立つし、ナースキャップをかぶった懐かしいナース姿の人も多くみかける。



飛行機雲が、光を放つように、私達を迎えてくれたように感じる。

ルルドに灯される蝋燭は、毎年700トン以上だという。
                                                  聖母マリアと少女ベルナデッド


少女ベルナテテッドは、洞窟の中で聖母マリア様と18回ほど出会ったのだという。その中で、ルルドの泉を飲みなさいとマリア様から言われた水を、口にし、それから難病を患う人々に奇跡が訪れたということから、長年の年月を経て、ルルドが聖地として正式に認められた。

病弱なベルナデッドは、35歳で亡くなったが、亡くなって30年後に棺が開けられた時、顔も両手もほぼ完璧な状態で残っていたことから、聖女として認定された。

ベルナデットは、病床の中において
「病気を愛撫のように受け入れなければならないわ」と言い、
修道院のマザーが、「楽にしてもらえるように神様にみんなで祈ることにしましょう」と言えば、
「だめ、楽になるのはだめです。それよりも力と忍耐をもらえるようにお祈りしてください」と言ったそうだ。


ベルナデットがもし、今生きていたらこんなにも華やかになった洞窟を、ルルドをみてさぞかし驚くだろうなとふと想う。




マリア様の前には、たくさんの祈りをこめたキャンドルが・・・・


 大聖堂の中にも、車いすやストレッチャーで礼拝しにくる人がいる。その人たちの、嬉しそうな笑顔をみて、泣けた。
 人は自分で体が動けなくなったとしても、やはり心に愛や感謝を忘れなければ、幸福を味わうことができるのだろうと、ふとそんな瞬間を感じた。

愛と感謝の波動の強い聖域で、心地よいひと時を過ごしながら、夜が更けていく。


⑤ルルドでとうとう沐浴をする

へつづく



2015年9月27日日曜日

フランスに行くの巻き③旅の道のりを決める

目黒の学芸大学でチネイザン(気内蔵療法)をしているホリスティックナースの日々のあれやこれや

そもそもこのフランス旅行の目的は、私の子宮頸部癌かもしれない・・・というところから、夫が
ルルドの泉に行って、私の身体を治しに行こうという想いからだった。


ルルドの泉とは、ピレネー山脈の山麓にある小さな都市ルルドで、難病の奇跡的治癒の恩寵の場として、世界的に巡礼者の集う場所である。
                                    聖地ルルド

夫はこの旅の目的を、私の身体を治す癒しの旅と称した。


彼のその想いは嬉しかったし、思いがけないフランス旅行に胸躍らせ、今回のフランス旅行に際し、私にしては、かなりいろいろと調べた。


マインドフルネス瞑想の合宿にいった私達としては、ルルドに行った後には、ティック・ナット・ハンのいられるプラムヴィレッジに行こうと軽く考えていた。http://plumvillage.org/


ところが、頼みの綱である日本人のシスターや、大御所のブラザー達はちょうど海外に行ってしまうとのことで、これは別な場所へ行けということなのだろうと思い、プランを練り直した。


本を読み・・・・・

                   みよ!この膨大な本の数々・・・・・



ネットを検索・・・


すると、南フランスの方のマリア様をめぐる巡礼ツアーをしている人たちのお話しにヒットした。


ルルドから、南フランスの方へ、500キロほどあるマグダラのマリア様が33年間瞑想をし続けた洞窟を巡礼し、パリに戻るという計画を考えた。


そこで、この計画が可能かどうかを飛行機の手配をした旅行会社に尋ねると、そこまでは、レンタカーでないと行けないとか、ちょっと難しいとの返事が返ってきた。


どうも、私が想っている以上に面倒なルートだということが分かる。
ブログの旅の情報だと、ホテルの名前や、ちゃんとした名前がわからず、調べるのが難しかった。何せマニアックな場所・・・・。日本でいう鳥取県の山の中の神社に行きたいと言っているようなもの。。。旅行のガイドブックにはあまり書かれていなかった。

他の旅行会社に聞いてみると、
「道はつながっているわけですから、行けないことはないですよね?
 ただ、どこまで本気で行きたいかってことになりますよね。
 2日間で8万円の日本語の通じるドライバーのタクシーを手配することもできますけど。
 考えてもみてください。日本で一日タクシーを借り切ったら、お金かかりますよね?」
とのキツイことを言われた。


しかし、この旅行会社の人と話したことで、巡礼のその地の名前が分かったことと、なんとか電車を乗り継いで行けることがわかった。

そして、難しいと言われれば言われるほど、燃えるのが私の火の性質。
ぬおーっ!!!!絶対に行ってやるー。


旅の情熱がふつふつ湧いてきて、巡礼ルートが決まった。


1日目・2日目 ルルド
3日目 ルルド~ ル・レンヌシャトー(ダヴィンチ・コードのお話の元となったソニエール神父の眠る謎の多い教会のある場所)
4日目 サント・マリー・ドウラメール(黒マリア様のいる海の街)
5日目 マルセイユ経由でサント・マクシマム(マグダラのマリア様の頭蓋骨の眠る大聖堂のある場所)
6日目 サント・ボームの洞窟(マグダラのマリア様が33年間瞑想をしつづけた洞窟)
7日目・8日目・9日目 パリ

このルートを決めた時点では、この道のりが、ギリギリで、かつレンタカーを使うという暴挙にあまり恐れをなしていなかった。

あとから、やっぱりこれ大丈夫か~?!と想いつつ、いよいよ日本を出発した。


④いよいよルルドに~につづく




2015年9月15日火曜日

フランスに行くの巻き②~4人の達人に学ぶ

学芸大学でチ・ネイ・ザン(気内臓療法)をしているホリスティックナースの日々のあれやこれや

フランスに行くのに、ふと周りをみればフランス好きな人が多かったことに気付き、電話したり、お会いして、色々な情報を教えてもらった。

やはり、旅のことについては、旅をした人に聞くのが一番!

一人目は、タオイスト・ジャパンではいつもお世話になっていて、このブログの相談役になっているマナちゃん。彼女はフランス人の旦那さんと結婚をしていて、めちゃ可愛いお子さんに恵まれている。
マナちゃんのかわいい赤ちゃん(かなり前・・・)

彼女から、フランスは治安が悪かったりすること、治安の比較的いい場所など、現実的に気をひきしめなくてはならない話を教えてもらい、役に立ちそうな本を貸してもらえた!

二人目はとても色っぽいカンナさん。カンナさんは、10年くらいパリに住んでいたこともあり、フランス語の翻訳をしたり、シャンソンまで歌えるフランス人みたいな方。

麻布十番のビストロで嵐の中、お誕生日お祝いまでしてもらい、ハーフの男の子にフランス語でお誕生日お祝いをしてもらった。



注文の仕方や、何て声をかけたらいいか、実践を学ぶ?!レクチャーをしていただいた。カンナさんと話をしていて、サンジェルマンデプレ教会の近くで泊まろうと、ヒントを頂いて何とかホテルを確保した!

フランス語を話せるって、なんか色っぽいと、女の色気についても教えていただきたいな~と想いつつ、美味しいシュークリームに夢中の私。。。。。
 
ちゃんと話し聞こうねの私

そして、三人目はフランスに1年留学していたなみえさんと、ギリギリになって再会!フランスのメトロの乗り方や、おすすめのガレットのお店や、カフェのお店を教えていただいた。全く考えていなかったクロード・モネが後世を過ごしたとされるジヴェルニーのスポットも教えてもらった。蓮の花が咲く頃にいったら素敵なんだろうな~。

パリが好きで、フランスに行くことをコミットメントしたお話しもすごく魅力的だった。
電圧プラグまで貸してもらい、すっかり忘れていたので、助かった・・・。

最後の4人目は、私のブログを読んで、ルルドからカミーノを歩いたんです~!と、驚いて13年前の旅の話をしてくれたさとえさん。

カミーノ サンティアゴは、フランスの サン・ジャン という町からスペインの サンティアゴデコンポステーラという町を目指す800キロの巡礼の旅。

それを、さとえさんは、一人で思い立ち、行って来たんだという!
すごい~!

やっぱり歩いている人は歩いているんだと、間近に近付いてきたことに感激!
彼女の巡礼の際の地図や書き込んだガイドブックを見せてもらい、旅への風が吹いてきたのを
実感する。
彼女は言う。
「カミーノへは、必ず呼ばれるんですよ。その時が来たら・・・・・」

もうすぐ呼んでもらえそうな気がする。

彼女の荷物をできるだけ軽くするために、ガイドブックをちぎっていったことや、歯磨き粉の中身を少し捨てていくなど、そんな話を聞いた後に、私が大きめのスーツケースを買ってきた姿をみて、
パートナーが驚いていた。

「いやあ、いつも驚かせられるけど、まさかあの話を聞いてから、今までより馬鹿でかいもの買ってくるとは・・・・・」

だって、お土産買ってると、荷物が増えるんだもん!





2015年9月14日月曜日

私の見たい世界を作り出す~おとめ座の新月にかけて

目黒の学芸大学で「チ・ネイ・ザン(気内臓療法)」をしているホリスティックナースのあれやこれや


Be the change you wish to see in the world
「あなたが見たい変化そのものになる」

最近教えていただいたガンジーが放った言葉だという。その通りだと思うけど、今の私は自分が映し出したい世界の中にまだいれていないと思った。

昔、ミヒャエルエンデの「モモ」という童話が好きだった。お茶を飲んだり、隣のおうちの人とおしゃべりを楽しむ時間を、時間泥棒に人々が預けていくうちに、世界は灰色になっていく・・・・。
その世界を救うのがモモと亀のカシオペイアというのが話のあらまし。


普通に生きていると、自分にとって幸せで大切だと思う時間が、いつのまにかしなくてはならない、消費したり浪費している時間に追われていることにふと気付く。

「時間は、命と同じなんです。時間を失うということは、命を失うということと同じことなんです」
ガンジーの言葉を教えてくれた先生から、そんなことをまた教えてもらった。その言葉は、さらに胸につきささった。

私が日ごろ、看護の現場で出会う命があといくばくかも分からない人たちに、看護師としての私は、「今、お話しできる時間を、今、食べられる時間を大事にしてください」と、家族へ言葉として伝えている。

そんな言葉を言っている当の本人は、自分の見出したい「自分の命を尊び、大切にする世界」へ躊躇して、時間を、すなわち命を失っていると、気付かされた時、ハンマーでがつんと叩かれるような
気分になった。

人に言ってる場合じゃないじゃん!

だからこそ、
私が見たい世界へ変化をしていくことを、誕生日を迎えてのおとめ座の新月に願う。

というよりは、その世界を作り出す一歩を踏み出すことを心に決める。願いは願いのままであり、
ただ自分に誓うということが正しいのかもしれない。

最近の私は、5エレメンツ(五行)の考えにすごく共鳴しているので、五行の考えで、プランニングしてみることにする。

私の目指す世界は、「人々が自分の命を尊び、自分自身で体と心を健やかにしていく、ホリスティックな考えと行動をするのが当たり前の世界」

そのために自分にまずできることとして・・・・
「水」のエレメンツを強化・・・・・よく眠れるように、12時前には眠りにつく
                   週に1度以上は、銭湯か温泉に入る
                   
                   体が喜ぶ万能酵母液を飲む
「木」のエレメンツを強化・・・・・毎日気功とヨガ、ベリーのエクササイズをする
                   月に2回は森の中を歩く
                   新月に目標の評価、計画を行う
「火」のエレメンツを強化・・・・・パートナーと旅行の計画をたて、小旅行から大旅行を月に1回する 
                   美味しいものは美味しい、楽しい、嬉しいと素直に表現する
                   ロマンチックな時間を作る
「土」のエレメンツを強化・・・・・小さいお庭の草むしりをして、お庭をいきいきとさせる 
                   土のにおいのするような美味しい野菜を使って料理をする
「金」のエレメンツを強化・・・・・とにかく家の大掃除、パソコンのデータ処理、膨大な本の整理

五行のエレメンツを考えると、なんだか楽しい!今度は続けられそうな気がする。


私の見たい変化そのものになるぞ!

☆☆☆
5行をとりいれたチ・ネイ・ザン(気内臓療法)で、体と心のバランスを整えてみませんか?
10月からの予約、承り中~
      
 
  
         
  
                  

2015年9月10日木曜日

フランスに行くの巻き①インドからヨーロッパ進出へ

目黒の学芸大学近辺でチネイザン(気内臓療法)をしているホリスティックナースのあれやこれや

私はよく物を大切にしないとパートナーに注意される。彼に言われて気付いたのは、
洗ったグラスを置く時に、よくみていないということ・・・・・
当然、皿やグラスを割ることが多い。

パートナーと姑は、とにかく物を大切にする。半世紀前のものが平気であったりする。私が来てから物が壊れたとか言われてしまうけれど、寿命だったんじゃ・・・と反論する。

そんな影響もあってか、お気に入りのズボンが破れてしまった時、捨てるよりも修正することにした。

インドの地図が描かれていた軽くて履き心地の良いズボン。
仕立てやのお姉さんのアイディアで、バイアステープのようなリボンを入れることで、修正してみましょうということになり、なんだか白生地に赤と青が入って、気付いてみればトリコロール?!

インドにフランスが入ってきたように感じる。

かくして、バックパッカーでアジアしか歩いたことしかない私は、いよいよさ来週フランスに旅に行くことに。

子宮頸部がんかもしれないという診断を受けてから、パートナーが「ルルドの泉の水を飲んで、身体を治そう」と思い立ち、突如フランス行きが決まった。

インドからフランスへ。

このズボンが示してくれたように、何か運命を感じる。

フランスからスペインへと続く巡礼路「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」をパートナーと歩いてみたいという夢があった。

パートナーも、興味を示し、まずははじめの第一歩のような気持ちでフランスの聖地を訪ねることに。

宇宙へお願いすれば、時間がかかっても叶うのだということを、また確認させてもらえている。


2015年9月6日日曜日

訪問看護と介護の雑誌に掲載されるの巻

目黒の学芸大学でチネイザン(気内臓療法)をしているホリスティックナースのあれやこれや
訪問看護と介護 2015年9月号

去年の今頃、佐藤初女さんと、田口ランディさんの対談が逗子で行われた。その際に、田口ランディさんのブログに、「在宅での看取りに関するコラム募集」みたいなものを発見して、(私が面白いと思ったのは、なぜか医療関係者ではなく、田口ランディさんから知るということ・・・・)投稿してみた。

私は残念ながら落選したとの連絡を受けて、すっかりそんなことを忘れていた。
ところが、忘れた今頃になって、最終選考まで残ったあなたの論文を掲載したいと、編集者から連絡があった。それは、まさに思いがけない贈り物であった。


夫と協力して成し遂げた姑の看取りについて、どこかで語り継ぎたいという想いがあった。

私が姑に対して、よい感情を持っていなかったけれど、自分の看取りケアのプロとしてのプライドと、これまで培ってきた知識や技術、そして見返りを求めない関係性を築くといったこと。

これらが全て統合されてできた看取りだったのだと思う。

私は、看護師で、看取りをしてきたという自負があったけれど、夫は人を看取ることも、介護することも、これまでずっと一緒だった母親と別れることも、はじめてのことだ。

それでも、プロとしての視点や手があれば、家族としての看取りを完結できるのだということを目の当たりにした。

夫の素晴らしいところは、私に全てを押しつけるのではなく、自分の母親だから介護するのは当然と想いながら、おむつ交換も、身体を拭くのもマッサージするのも、食事を介助するのもやってのけた。私よりも優しい言葉をかけて、
「お母さん、左を向くよ~。左足の親指さん、ひとさし指さん・・・・」ゆっくりと丁寧にマッサージをする姿に私も心を打たれたが、何よりも姑はとても喜んでいた。

男性の温かでぷっくりとした手のひらは、本当に気持ちがよいものだ。姑は、ずっと息子にただ優しく触ってもらいたかったのだろう・・・・そんな時間が過ごせたことを、満足そうにされていた。

クリスマスの前に、夫が一生懸命姑にクリスマスカードを書いていた。そのカードには
「産んでくれてありがとう」
その言葉で、姑はどれだけ救われたのだろうと、一緒に涙ぐんだ。
夫と姑の二人歩む姿

母親との確執がある、父親との確執がある・・・・。
そんなことは、当たり前のようにあり、親が自分の毒になることも、今や書籍で紹介され、売れているという。

私は、亡くなった後に、嘆き悲しみ後悔する家族と出会う機会が多い。
あるいは、感情がフリーズしたままの人とも話すことがある。

亡くなった後に、グリーフケアや、セラピーを受けるのもよいかもしれないが、生きているうちに出来ることをしてほしいと切に願う。

そういった人達が少しでも減るように、私は看取りのお手伝いをしたいと思うし、家族が最期に一つになれる時間を大事にしてほしいと心から願う。


掲載してくれた 「訪問看護と介護 2015年9月号」

は、様々な在宅での看取りについての話が載っていて、興味深かった。

特に大賞をとられた方の人工呼吸器をつけた子供を、家族一丸となって看護して看取った話は、心にぐっときた。
死は終わりではなく、何かのはじまりなのかもしれないし、何かを産みだすものなのかもしれないと、また改めて思った。

投稿された内容をみたいと思う人は、ぜひ、ご購入を!
また、私の文章だけお譲りすることができます。
ご希望の方は、ご連絡をください。
premdeva82☆gmail.com(☆マークを@マークにかえてください)

2015年9月5日土曜日

タントラから自分を愛することを学ぶ⑤ 水のエレメンツ

目黒の学芸大学でチネイザン(気内臓療法)をしているホリスティックナースの日々のあれやこれや
ベリーダンスの師匠 mishaalとバリの滝で

水のエレメンツは、スピリチュアルな世界に引き込まれやすく、深い繋がりを求める傾向にあり、人とも深いコミットメントを大切にする。独りの人と深く入りたいという願望がある。

水のエレメンツも強い私は、色々な人と付き合うというよりは、やはり一人の人と深~くつながっていたいと思う。かと思えば、一人で深い海に潜るように瞑想の世界に入り込みたい時がある。
それは、海にざぶんと潜って、無という静けさの中に身を委ねたいニーズからなのかもしれない。


水はため込む要素があり、想いや感情をためこみやすい私は、時折停滞しているような感じがある。

水を司る臓器は、腎臓や膀胱というところで、ネガティブな感情だと恐れに影響される。チネイザンをしていても、ナーバスになっていたりすると、腎臓がカチカチになっていたり、足が浮腫んでいたりする。

そういう時には、水を流すような意識をもってマッサージをしたり、海のものを食べたり、海に入ったり、そして水風呂に入るのがよい。

最近お姉さんのように慕っているセラピストさんは、できるだけ銭湯にいくのだそう。
その昔、日本は銭湯しかなくて、人々は色々な人から受けた影響などを銭湯で流していた。
銭湯の勢いよく流れている水量はたくさんなので、自分自身についた汚れを払うのによいとされるという。
中目黒駅近くの光明泉~この富士山の絵が素晴らしい!

家はため込むという性質があるため、家の入浴だけでは、浄化しきれない何かしらの影響が残る。

その話を聞いてなるほどと思った。

温かい湯につかり、息を吐く。
冷たい水に入り、息を吐く。

温かいのと冷たいのの交互の刺激で、毛細血管がひらいて、循環が良くなる感じがする。それと共に、生き返る感じがする。
水を得てj心身共にジューシーとなり、生命力の回復をする。
水は生命の源なのだから。


2015年9月1日火曜日

タントラから自分を愛することを学ぶ④土のエレメンツ

目黒の学芸大学でチネイザン(気内臓療法)をしているホリスティックナースの日々のあれやこれや

私が五行のエレメンツの中で次に多いのが『土』の要素。土の要素の強い人は、想いやりがあり、献心的。大地のマザーアースのように、相手を包みこんでくれる温かさがある。人との協調や調和を大切にする。ナースの仲間をみても、土のエレメンツが強い人が多いように思う。

チネイザンのセッションをしていると、人の頼みを断れず、何でも受け入れて、疲れきってかさついている人がいらっしゃる。土の要素が不足しているんだなあ~と、なるべく相手を包みこむようなセッションを心がける。その人の本来の優しさに敬意を示し、またよい働きができるようにと祈りながら。

土の要素を強めるのには、土の時間である午前7時~午前11時の間に好きなことをするといいという。ただ純粋に抱きしめてもらったり、感謝の言葉をかけてもらったり、マッサージをしたりするのがよいとされる。

自分自身、本当に頑張って仕事をしすぎると、何ともいえない疲労を感じ、潤いを求めた。誰かに触ってもらいたいな~と切に願うのは、ただただ誰かに受け入れてもらいたい、抱きしめてもらいたいという自然な欲求なのだと改めて思う。健康に生きて行くために、必要不可欠なもの。

時折、真面目にしっかりとやるといったことから逸脱して、自分の好きなようにやって、ただ子供のように楽しむ時間をもつことで、バランスを保っているのだと思う。

姑のことを思い出すと、土の要素が不足していたんじゃないかと思う。土を司る臓器は脾臓であり、脾臓の感情として思いすぎるというのがある。彼女は、いつもいつも、息子や私のことを案じて、心配ばかりしていた。心配するのが仕事のように。



私はある時から、なるべく朝の時間に癌を治すと言われているハーブティーを淹れてあげて、ちょっとした甘いものを持って二人でお茶をしていた。そして、毎日彼女の足をマッサージしていた。

マッサージをする時だけは、様々な感情をおいて、慈愛をもってやるように心がけた。いつしか、姑の物事がうまくいかないことや、感情のもつれの話から「ありがとう」「幸せだわ。二人で幸せになってね」という言葉を口にするようになった。

小さな積み重ねで、姑の土のエレメンツも補うことができ、思いすぎるという感情から、ポジティブな「慈悲」という感情へ変容していったように思う。

マザーアースの要素というのは、本当に人間本来の真のエッセンスのように思う。このエッセンスを育んでいくのには、自分へのご褒美と、人の優しさにふれることなのかと思う。