2015年9月1日火曜日

タントラから自分を愛することを学ぶ④土のエレメンツ

目黒の学芸大学でチネイザン(気内臓療法)をしているホリスティックナースの日々のあれやこれや

私が五行のエレメンツの中で次に多いのが『土』の要素。土の要素の強い人は、想いやりがあり、献心的。大地のマザーアースのように、相手を包みこんでくれる温かさがある。人との協調や調和を大切にする。ナースの仲間をみても、土のエレメンツが強い人が多いように思う。

チネイザンのセッションをしていると、人の頼みを断れず、何でも受け入れて、疲れきってかさついている人がいらっしゃる。土の要素が不足しているんだなあ~と、なるべく相手を包みこむようなセッションを心がける。その人の本来の優しさに敬意を示し、またよい働きができるようにと祈りながら。

土の要素を強めるのには、土の時間である午前7時~午前11時の間に好きなことをするといいという。ただ純粋に抱きしめてもらったり、感謝の言葉をかけてもらったり、マッサージをしたりするのがよいとされる。

自分自身、本当に頑張って仕事をしすぎると、何ともいえない疲労を感じ、潤いを求めた。誰かに触ってもらいたいな~と切に願うのは、ただただ誰かに受け入れてもらいたい、抱きしめてもらいたいという自然な欲求なのだと改めて思う。健康に生きて行くために、必要不可欠なもの。

時折、真面目にしっかりとやるといったことから逸脱して、自分の好きなようにやって、ただ子供のように楽しむ時間をもつことで、バランスを保っているのだと思う。

姑のことを思い出すと、土の要素が不足していたんじゃないかと思う。土を司る臓器は脾臓であり、脾臓の感情として思いすぎるというのがある。彼女は、いつもいつも、息子や私のことを案じて、心配ばかりしていた。心配するのが仕事のように。



私はある時から、なるべく朝の時間に癌を治すと言われているハーブティーを淹れてあげて、ちょっとした甘いものを持って二人でお茶をしていた。そして、毎日彼女の足をマッサージしていた。

マッサージをする時だけは、様々な感情をおいて、慈愛をもってやるように心がけた。いつしか、姑の物事がうまくいかないことや、感情のもつれの話から「ありがとう」「幸せだわ。二人で幸せになってね」という言葉を口にするようになった。

小さな積み重ねで、姑の土のエレメンツも補うことができ、思いすぎるという感情から、ポジティブな「慈悲」という感情へ変容していったように思う。

マザーアースの要素というのは、本当に人間本来の真のエッセンスのように思う。このエッセンスを育んでいくのには、自分へのご褒美と、人の優しさにふれることなのかと思う。

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