2015年8月21日金曜日

弔いのお花

目黒の学芸大学でチネイザン(気内臓療法)をしているホリスティックナースの日々のあれやこれや
訪問看護のお仕事の中で、亡くなった方に訪問に伺い、お話を聴くというグリーフケアをすることがある。正直、このケアは一銭のお金ももらうことができない。介護保険や医療保険どの制度からもはずれる。

それでも、これまで在宅での療養を続け、通夜や葬儀など目まぐるしく忙しくされていた御家族への労いをかねての訪問は大切なことだと思っている。

学芸大学の大好きなお花やさんFANで、淡い感じで優しいアレンジをとお願いをして、おうちに訪問した。
http://flower-fan2.blog.so-net.ne.jp/

部屋に入ると、遺影の写真と共に、特製の様々な写真を集めた「ありがとう」のボードが飾られていた。御家族は、まだ色々とした雑務に追われ、忙しそうにみえた。

介護をしていくうえで、私達は彼らにとって同志とみえるのではないかと思う。一人だけでは、決して在宅介護をすることは困難だ。時に悩み、苦しみ立ち止まり、どうしたらいいのか分からない時に、やはりプロの力が必要だ。頑張っている御家族をみると、私達も何とか少しでも、家族の助けになりたいと思う。

在宅では家族も私達医療者もみんなが一つになってのチームなのだ。

ご家族と話をしていて感じたのは、やはり死んでいる人をみる機会がない人にとって、死ぬ間際に何か医療的行為をしないことが、人を殺してしまったのではないかと思うことだ。

朝、ご家族が目を覚ますと、すでに呼吸をしていなかったその人に対し、自分のせいで死んでしまったのではないかと、家族ははじめ慌てていた。

こういうことは実際、家でなくとも病院でもあることで、夜勤者がラウンドすると、すでに呼吸が止まっている。私自身もそのような経験は何度かある。

死に目に会えなかった家族は、複雑な心境をもつが、故人は一人で旅立ちたい人もいるのだと思うようになった。

一般の人の中には、テレビや映画の映像から、呼吸停止すると、心臓マッサージなどの心肺蘇生をするのが当たり前であり、それをしないのは人を見殺しにしていると思う人もいるのだと、感じることがある。

しかし、終末期と診断を受け、生を長引かせるための延命処置をはせずに、尊厳死を望む人たちにとっては、ただ呼吸が止まるのを見守られることが、一番のケアになり、決してそれは殺人を補助したということにはならない。


終末期医療や、延命処置について、学びたい方は緩和ケア医の大津先生の本を一読されたし。

先生はみじめではない安らかな週末を迎えるためには、
1.病気への正しい理解ー最初から最後まで、自分の病気に対して目をそらさずに真実を追求する姿勢が大事であり、きちんとした病気の知識を手に入れることが必要

2.がん告知、終末期に対するシュミレーションー事前に家族と死や告知について話しておくことが大事でそれが必要

3.緩和医療を受けることー緩和医療に精通した石川貴章にかかることが大事でそれが必要

4.延命治療を拒否することー延命治療という言葉で一括りにせず、必ず具体的な一つ一つの治療についてその必要性を可能な限り十分話し合うことが必要

とまとめていられる。私は、何よりも、医療者任せにせず、自分自身が目をそらさずに真実を追求していくことが大事だと思っている。

家に帰りつき、ご近所の女神にいただいたお塩でお風呂に入った。こうしてエネルギーチャージをするのは、大切なセルフケアになる。

さて、もう本日になってしまったけれど、21日の夜はサロン 楓のところで、ほほ笑みながら、ら、看取るために看取られるためにできることのお話会。あと1席だけ空いているそう・・・・。このブログのリアルな話は現地で。ご興味のある方はをのぞいてくださいませ。http://www.salon-fu.net/contents_311.html


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